早くしゃべるようになってほしい

言葉が出始める1、2歳頃、遅いなぁと思いながら、きっとそのうちと思っていました。家でできることにも取り組んだり、絵カードも取り入れたり、訓練にも行ったり、明日しゃべるかも明日しゃべるかもと待っていた3、4、5、歳。

夢で普通にしゃべっている息子が出てきて、目覚めて涙することもありました。「お母さん」と呼んでほしい。「ママ」という柄でもないから、子どもが生まれたら「お母さん」と呼んでもらおうと思っていましたが、もうこの際「ママ」でもいいし、「おかん」でもいいし、もうなんでもいいから私を表す「言葉」を言ってほしいとずっとずっと願っていました。

小学1年生のある日、私をじ~っと見つめてくれる時がありました。そのまなざしは、キラキラしていて、目がハートになっているようで、その目と満面の笑みがめいっぱい「お母さん大好き」を伝えてくれていて、あ~・・・こんなに「お母さん」と「大好き」を伝えてくれているのに、これを受け取らずにどうするよ、って思って、胸がいっぱいになり、私は「言葉」にこだわり過ぎていたかもと思いました。

「言葉」の獲得をあきらめたわけではないけれど、息子の「思い」を大切に、汲み取っていきたいし、代替の方法でなんでもいいから彼がいろんな人に自分の思いを伝えられるようにお手伝いしていきたいと思っています。