母子通園型療育施設 PT・OT・STを知る(手帳って何?)
総合療育センターから紹介され、くすのき学園(現まるやま学園肢体不自由部門)へ母子通園を始め、週2回のPT(理学療法)訓練にも慣れてきた頃、担当PTから「手帳を持つと色々と便利ですよ」と言われるようになりました。
とてもやんわりと仰るので、それが何の手帳なのか?どう便利なのか?実感できずにいました。
手帳を取得する=肢体不自由児のレッテルを貼る という気づかいだったのですが、精神的にいっぱいいっぱいの時だったので、ありがたかったです。
手帳=身体障害者手帳 でした。
この手帳を持つと、この子に必要な装具(足を補助する短下肢装具)や車椅子、カーシート、座位保持椅子、立位台(立った姿勢を補助する装置)、歩行器などが神戸市の補助を受けて一部負担金のみで作成できるようになるのです。
また、神戸市営の公共交通機関(市バスや地下鉄)が無料・介助者は半額。とか、一般の交通機関も割引になる。とか、ETC割引の手続きができる。とか、自動車税減免の手続きができるとか、たくさんの助かることがあるのでした。
手帳取得には医師(市から認可された医師のみ)の診断書が必要なので、かかりつけ医のいない我が子は総合療育センターの医師に診断書を書いてもらい、区役所へ申請しました。
おそらく一か月後ぐらいだったと思います、区役所から手紙で通知があり、手帳に貼る写真を持って交付手続きに行きました。その時に「説明があるので、時間に余裕を持って来てください」と書いてあり「?」と思いながら行くと、手帳を持ったことで受けられる手当などがいくつかあり、いろんな書類に記入しました。確かに1時間ぐらい時間かかりました。
身体障害者手帳
神戸市:身体障害者手帳 (kobe.lg.jp)
区役所障害福祉課
障害児福祉手当
神戸市:手当等 (kobe.lg.jp)
介護手当
福祉乗車証
神戸市:福祉乗車制度(福祉パス) (kobe.lg.jp)
タクシー利用助成
神戸市:タクシー利用助成 (kobe.lg.jp)
自動車燃料費助成
神戸市:自動車燃料費助成 (kobe.lg.jp)
駐車禁止除外指定車標章の交付(警察署へ)
兵庫県警察-許認可、警察証明、遺失・拾得、各種届出等に関すること 035 (hyogo.lg.jp)
くすのき学園生活に慣れたころ、地元の子ども達との交流や幼稚園のことを考え始め、地元にある幼稚園や保育園を調べ始めました。「普通の幼稚園での受け入れは無理じゃない?」というYの障害のレベル?(立てない、歩けない、しゃべらない)は重い?という現実にぶち当たり・・・唯一、受け入れ姿勢のある保育園にターゲットを絞り、申し込みました。(少しだけど働いていたので)保育園や幼稚園には『すこやか保育制度』というものがあり、加配の先生が付いてくれます。)
3歳から「くすのき学園」との並行通園になりました。
そして、3歳を迎えるころ、学園では『療育手帳』を取得したらどう?というお話が出てきました。「それって何?」というところからでした。療育という言葉すら知らなかったのです。冷静に考えたら、Yに知的な遅れがあるのは分かったのだと思うけれど、まだ「我が子は普通になるかもしれない」という希望が残っていたのでしょう、少しだけ躊躇しました。それでも、先生が言うのだから、きっとYには必要なんだ、と申請することにしました。
療育手帳の交付には発達の判定を受けます。子ども家庭センターへ出向いて判定を受けました。判定員さんが対話やおもちゃを使って判定されます。結果、A判定でした。(最重度)Yの将来への不安がチラッと浮かんだのを憶えています。
すこやか保育
すこやか保育(障がい児保育) │ KOBE子育て応援団 ママフレ (mamafre.jp)
こども家庭センター
https://www.city.kobe.lg.jp/a46945/kosodate/sodan/center/jigyou.html
療育手帳
https://www.city.kobe.lg.jp/a70026/kenko/handicap/zaitakufukushi/kouhu/s015.html